台風26号の影響で深刻な被害が発生している伊豆大島について、「報道ヘリコプターの騒音で伊豆大島の救助活動が妨げられている」という情報がネット上で拡散され、マスコミ批判の声が巻き起こりましたが、どうやら「早とちり」による情報拡散だったようだとJ-CASTニュースが伝えています。
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はじまりは、Facebookの「伊豆大島の友人より・・・。『サイレントタイム』を実施したくても報道ヘリが飛行しているので実施出来ない。生存者が発見出来たのはすべて、かすかな『助け声』だった。報道の方。その大切さも理解できます。しかし、人命がかかってます。時間との勝負です!」「大島町役場の総務課●●(実名)さんと連絡がとれ、『サイレントタイム』を15時から17時の間、実施出来るとありがたい(中略)とのこと」という投稿。
この投稿を見た人がツイッターで「ヘリコプターを止めてとの要望が出ている」などとツイートしたことで情報は広まっていき、15時過ぎには、伊豆大島の情報を発信するアカウントが「【拡散希望】伊豆大島救助隊が、救助の為のサイレントタイムを15時から17時で実施したいが旋回する報道ヘリコプター二機のため困難との事。どなたか、報道機関に伝えるか、拡散願います。」とツイートしたという経緯が紹介されています。
このツイートが瞬く間に拡散され、「マスゴミの皆さん、助かる命の火を消しているのはあなた方なんですよ!」「この手の過熱ぶりは何とかならんのか」など報道への批判が多数書き込まれたほか、「朝日新聞に伝えました」「日テレとTBSに電話しました」「スポンサーに抗議しよう」という人も現れたそう。

しかし、町から「サイレントタイムを実施する」という公式発表はなく、「一次情報がネットの書き込みだけ」で情報が拡散されている状態に、次第に疑問を感じる人も出てきたそう。
「はたしてヘリの騒音が問題なのは本当か否か、そもそもヘリは本当にマスコミのものなのか、などなどが不明な点が多すぎ」「RT欲しいと叫ぶのにソースも張らないの?」などの声が上がり、伊豆大島の情報発信アカウントにも批判が寄せられたとのこと。
同アカウントは伝聞による情報を拡散させてしまったと認め、ツイートを削除したということです。

サイレントタイムの実施や報道ヘリが問題となったことは事実だったのか、J-CASTニュースが大島町役場に問い合わせたところ、「サイレントタイム…ですか?」と困惑気味で、「上空は自衛隊の輸送機などが飛んでいたが、報道ヘリが救助活動を妨げたというようなことはない。特にサイレントタイムの要請もしていない」と話していたとのことです。

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