米国サンフランシスコ国際空港で発生したアシアナ航空機事故の調査をめぐり、米韓が真っ向から対立していると、朝鮮日報が報じています。
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両国は事故原因の共同調査を行っているそうですが、「事故後の避難指示」「操縦士からの聞き取り内容の公表」「航空機の速度を自動で調整するオートスロットルの作動有無」「機長の座席位置」などでことごとく異なる見解を示しているとのこと。
主に米国国家運輸安全委員会の発表に対し、韓国国土交通部航空政策室長がこれに反論しているそうです。

米国国家運輸安全委員会の「事故後の避難指示」についての発表では、旅客機が滑走路に衝突した直後に停止すると、キャビンマネージャーが操縦室に行き“乗客を緊急脱出させてもいいかどうか”を尋ねたが、機長は“まだ脱出を始めるな”と指示したとのこと。
このため、キャビンマネージャーは3回にわたり機内放送で乗客に待機案内を出したそうです。
そして、機長は別の乗務員から右のエンジンから火が出たという報告を受け、ようやく脱出を指示、このとき、旅客機が停止してから90秒が過ぎていたとのことです。
米国国家運輸安全委員会の委員長は「航空機で緊急事態が発生したときは90秒以内に乗客全員を脱出させなければならないが、事故直後、機長は乗務員たちに即時の脱出を指示しなかった」と説明したとのこと。

これに対し、韓国国土交通部室長は「機長が乗客の避難を遅らせた事実はない」とした上で「すぐ後ろから別の飛行機が来る可能性もあり、管制官との交信などを行う必要もあった」と反論したそうです。
また「現地報道や乗客たちの証言を踏まえ、乗務員たちが迅速かつ忠実に乗客を避難させたと判断すべきでは」とも述べたとのこと。
アシアナ航空の関係者は「一般的に航空機の停止後90秒ではなく、機長の脱出指示後90秒が(脱出時間の)基準だ」と話しているそうです。


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