安倍晋三首相は参議院議員選挙に向けたインターネット討論番組で、中国が首脳会談の条件として「中国側は尖閣の問題について、ある一定の条件を日本がのまなければ首脳会談をしない、と言ってきている」と無理な要求を突き付けていると主張したと朝鮮日報が報じています。
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安倍首相は条件付きの首脳会談開催について「それは間違いだと言い続けている。首脳同士の交流は大切だが、何が何でも首脳会談をやろうとして、こちらが国益を削るのは間違っている」と述べたとのこと。
このほかに、安倍首相は「課題があるのであれば会って話をするのが正しい外交の在り方だ。会う、会わないをお互いに条件にすべきではない」と、中国の姿勢を重ねて批判したそうです。
中国が求めている首脳会談開催の条件については具体的に明らかにされなかったそうですが、メディアによると、中国は首脳会談の開催と引き換えに、尖閣諸島をめぐる領土問題の存在を認めた上で棚上げするよう求めているとされるそう。

朝鮮日報の記事によれば、今回の安倍首相の発言により、日中首脳会談は議論さえ困難になった格好だとのこと。
また、「安倍首相は今月21日の参院選後に平和憲法の改正も推進する構えで、周辺国との関係は今後さらに悪化する可能性が高い。」ともしています。
また、河野洋平・元官房長官の話として、“安倍首相が河野談話など歴史問題を反省する談話の見直しを示唆したことに触れ「韓国、中国との関係を数十年ほど後退させる危険性があり、この談話が修正されれば日本は国際社会から疎外される。安倍首相は自身の発言が及ぼす影響を過小評価しているようだ」と指摘した。”としています。

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