エクアドルが4月に初めて打ち上げた衛星が、旧ソ連ロケットの残骸と衝突した模様だと、msn産経ニュースが報じています。
衛星は引き続き軌道に留まっているようですが、送信は途絶え、制御不能となっているとのことです。
エクアドル宇宙庁は現地時間の4月26日、1辺10cmの立方体で重さ1.2kgの小型衛星「NEE-01 Pegaso」を打ち上げたとのこと。
5月22日、Pegasoが現在の軌道の周回を続けると、ソ連が1985年に打ち上げて以来、軌道に残されたままになっている使い捨てロケット「SL-14」(ソ連名はツィクロン-3)の残骸に衝突することが明らかになったそう。
その後のデータで確認されているのは、少なくとも部分的な衝突が起きたこと、「衛星はアンテナの方向性を失い、2本の軸を中心に激しく回転している」こと、「データの受信や命令の送信ができなくなった」ことだとのことです。



Pegasoには、放送用映像を地球に送り返すためのライヴカメラが搭載されており、アーカイヴには大量の映像があるものの衝突の瞬間の録画映像は見つからないそうです。
BBCによると、地球の軌道を周回するすべての衛星を監視している米国の統合宇宙作戦センターでは、マダガスカル東方約1,500kmのインド洋上空で発生した今回の衝突は、直接的なものではなかったと説明しているということで、どちらかといえば「小片との側面衝突」だったようです。

Pegasoの「双子の兄弟」である「Kryosaur」は、Pegasoの軌道と垂直に交わる軌道に向けて8月にロシアから発射される予定で、これによってエクアドルは「独自の衛星配置」を持つことになるそうです。

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