北朝鮮による一連の対外挑発をめぐり、戦時体制を長期間、強制したことで兵士の脱走が続発するなど北朝鮮国内で不満が高まり始めたと、msn産経ニュースが報じています。
msn産経ニュースは、北朝鮮国民は疲労感を強めており、金正恩第1書記の権威付けを目指したはずの挑発が金第1書記への反発として跳ね返った形だとしています。

3月以降、「戦時状況に入った」などと日米韓への挑発を繰り返し、国内でも戦争熱をあおった結果、あからさまに「いっそのこと、戦争になればせいせいする」と話す住民が出始めたという。
このため、各地の講習会で朝鮮労働党幹部が「戦争にならない。開戦してもわが国が勝つ」と説明するなど“開戦ムード”の沈静化に動き始めたともされるとのこと。

深刻なのが軍紀の乱れだそうで、朝鮮人民軍が3月下旬に戦時に準じた「1号戦闘勤務態勢」を発布し、兵士らを前線に張りつけて以降、中朝国境地域で、兵士の脱走や住民からの略奪、上官への暴行が相次ぎ、軍への不信感を示す前線幹部までいたそうです。

また、韓国と共同運営してきた南部の開城工業団地の稼働中断による資金問題のほか、職を失った人民の不満も募っているとのこと。

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