大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)にて、神戸大学の男子学生が、わざとボートを転覆させるなどの迷惑行為を繰り返し、Twitterで自慢していた問題で、大学は9日、会見にて学生を処分する方針を明らかにしたとFNNが伝えています。
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via FNN

神戸大学文学部2年の学生Oさん(19)は、入学前となる2012年3月から大阪USJにて、計8回にわたり急流下りのアトラクションなどに乗った際、故意にボートを傾け転覆させ、係員にクレームをつけるなどし、アトラクションの運営を一時中止にさせるなどしていました。
学生は、こういった行為を「偉業」とTwitterで自慢していたことで発覚し、ネット上の有志により氏名や身元の調査が行われ、神戸大学への通報されました。



これにより、神戸大学側が会見を開き「このたびは、文学部の学生が不始末を行い、大変申し訳ございませんでした」と謝罪。
神戸大職員の付き添いでUSJを訪れた学生もUSJ側に謝罪し、二度とUSJに入園しないと約束しました。
USJ側は、この学生の年間パスポートを没収し、入場禁止の措置がとられました。

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via Twitter

また、この学生は、サッカーで手首を骨折した際のレントゲン写真を「USJの乗り物から身を乗り出して負傷した」、などとTwitterでウソの書き込みを行っていたほか、未成年飲酒の記録も発見されています。

学生は、「他人と違うことをして目立ちたかった」などと話しており、モラル意識の低さと社会に出るために最低限必要な協調や常識に関する教育を受けてこなかったことがうかがわれます。

最近ネットを通じて情報が共有されるため、こういった常識はずれの行為が「ゆとり世代」という代名詞で指摘されますが、法律を盾にした権利の過剰保護により、学校教育の場で子供達が社会の疑似体験が出来なくなっています。
その結果、社会人と自分は違うと根拠の無い認識が生まれ、「これをやったら怒られる」などの判断も出来ず身勝手な行動を疑問もなく実行してしまうようになったのではないでしょうか。

保護者も教育機関に子供の教育を押し付けるのではなく、家庭で子供を育てられるよう、家族の意識も変えて行かなければいけない気がします。
適切な矯正もせず、のびのびと育てた子供達が社会のルールになじめないなんて現状、もう十分理解できたのではないでしょうか。

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