朝鮮日報は、対馬の仏像などを盗んだ平均年齢62歳という韓国人4人組の高齢窃盗団の犯行について、愛国者なのか、それとも、単なるいやしい泥棒なのかについて考察をしています。
今回の仏像窃盗に関与したとして摘発されたのは、合わせて9人。
対馬に渡って仏像を盗んだ実行犯は4人とのこと。
4人の年齢はそれぞれ70歳、66歳、60歳、50歳で、最高齢2人は大邱出身の兄弟。
年を重ねているだけあって経歴も派手で、4人の韓国内での前科を全て合わせると56犯に達するそうです。

4人は昨年8月に韓国内の喫茶店に集まり「一つ大仕事をやって足を洗おう」と意気投合したそうです。
そのときに目を付けたのが「対馬の仏像」だったようです。
警察によると、、韓国では文化財はいずれもインターネットに登録され盗品の取引が極めて困難なのに対し、日本では個人が所有する文化財は個人が保管しているケースが多い上、対馬では韓国の観光客向けにハングルの表示板が多く、比較的活動しやすいために4人が対馬をターゲットにしたのではないかと語り、愛国心からの窃盗ではないと否定的な態度をとっているそうです。

4人が「仕事」のため対馬に入ったのは昨年10月初めで、それから6日間、対馬を縦断しながら寺や神社3カ所を荒らし、仏像2体を盗んだそうです。
仏像は釜山港で「安物の模造品」と言いつくろったそうです。
なお、堂々と通関をしたことで、対馬で盗まれた仏像に形の似ている2体の仏像が釜山港経由で搬入されたという記録が残ったため、今回の事件が発覚したそうです。

韓国の警察によると窃盗犯たちは「日本が奪ったものを探し出したのに、何か間違っているのか」「韓国の文化財がきちんと保存されることを望む」と主張しているとのこと。
4人の泥棒のうち3人は「無念さを韓国国民に直接訴えたい」として国民参与裁判を要求しているそうです。
しかし、捜査チームの関係者は「盗んだこと自体が過ちだが盗んだ後に愛国心に目覚めたというのなら、博物館や文化財庁に仏像をさっさと持っていくべきなのに、なぜ倉庫に隠していたのか」とし「窃盗犯が“愛国”を口にするのは、はっきり言って詭弁(きべん)」と語っているとのことです。


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